
| 週刊Q熱 「ぶらりサファリ旅 -No.1-」 2005.11.10 | |
| さきごろ、新アルバム完成の慰労会をかねてQ熱と友人たちでレンタカーをチャーターして群馬サファリパーク〜伊香保に1泊旅行してきました。
ある意味、Q熱初ツアーでもあります。 今月の週間Q熱は4回にわたって、全員のコメントでつづる旅の思い出をお届けします。 第一回目は「サファリまでの道のり」です。 |
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| 今回はサファリに行きたいという要望のもと、わたくしが幹事として日程・宿泊などを決めさせていただきました。幹事なだけに集合時間前に車を借り、中野駅に待機するも、この車、CDとナビが併用できなさそう。
加えてCDは音飛びすること甚だしい。 そして何よりこの車、小さい。 |
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| 朝ごはんの為にコンビニによったら、 お墓用の花を売っていました。外に。 お盆の季節も過ぎたし、 あれは需要があるのか、常時購入できる代物なのかと、 気になりました。 |
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| 俺は本当に、心から、頭から爪先まで、CDの音飛びを最優先で直したいと思っていた。
旅とはつまり、いつもとは違うロケーションで音楽を聴き、いつもとは違うシチュエーションでタバコを吸うということだからだ。 電器屋はもちろん、カーグッズを扱っているお店、大きめのスーパーなどなど、チェックするお店はたくさんある。 どんなお店でも音飛びを直せる可能性があるならば、入りたかった。 しかし、それは最後まで果たされることのない夢だった。 なぜなら、幹事であり運転者である橋口がお店に寄らなかったからだ。 この男、自分の立てた計画通りに進めることがまず第一。 その目的を遂行するためには、どんな手段も辞さない男だったのだ。 最高の可能性を持ったヤマダ電機を見つけながら、目的地までの道順に不安があった橋口は、お店の手前の交差点で左折する暴挙に出た。 「ハンドルを握る者は何をしても許されるのか!」俺は思わず叫んだ。(つづく) |
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| CDにこだわるのは、なにも「おれたちちょっとバンドとかやってて、音楽好きなんすよ」という姿をアピールしたかっただけではない。
今回の旅行のために、メンバー全員がそれぞれの「ドライブ用オムニバスCDR」を編集していたのだ。そう、このオムニバスで各人の今年一年聴いてきた音楽が、そして他者を飽きさせない音楽センスが、白日の下に晒されるのだ!!まさにバンド内の地位を賭けた静かな闘い!! 大好きなTUBE特集で過ぎ去った夏を演出するやつもいる。 最新UKポップとハロープロジェクトを交互に挟んでくるやつもいる。 しかし、いかんせんサビの肝心な部分の音がとぶので、制作者の意図が伝わりきらない、苦い闘いとなっていくのである。 |
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| 「いや、この先にも(店は)ありますって」さらりと流す橋口。 あるわけない。この先は郊外ではなく、山道と温泉地だ。 いや、そもそも先にあるかないかなど関係ない。どちらにせよ今入る方が良いに決まっている。何よりも先に音飛びを直したいわけなのだから。 たとえヤマダ電機では直らなかったとしても、チャレンジしないうちは絶対に直らないのだ。やってみる方が確実に前進なのである。 それに、入ったところでどんな損があるというのだ。お店に入ったことで道を見失うのだろうか。道が封鎖されるのだろうか。 俺はあれからずっと考えている。あの時点でヤマダ電機に入っても、何ら損はしなかった。影響は10分ないし20分の遅れのみ。永遠の音飛びとどちらが重要か……。 街の小さい電器屋を通り過ぎるくらいなら、俺も何も言わない。 だが、ヤマダ電機は絶対に寄るべきだった。 橋口が左折を選択したとき、俺はこの旅で一つめの決意をした。 「いつか必ず、免許を取る……!」 |
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| あ、おれも免許とろう。 こんな道の行き方が理由でバンド解散っていやだなあ、なんてニヤニヤしながら乗っていました。 そう、旅とは常に危険と隣り合わせ。 ところで不覚にもレンタカーとそれに乗っている写真は一枚もありません。 |
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| 電気店に寄らなかったのは時刻を優先したかったのに加え、
CDクリーナーでは太刀打ちできない程、重症であると一人勝手に結論を出していたからでしょう。 (つづく) |
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| 週刊Q熱 「ぶらりサファリ旅 -No.2-」 2005.11.22 | |
| やっと群馬サファリパークに着きました。 お天気の良い休日ということもあり、パークは混雑。大きな駐車場も、ほぼ満杯に近い状態。サファリパークは車で入るはずなのに。 駐車場の向こう、食事処と遊園地がありました。 パークの入り口に降り立つQ熱御一行。ライオンのマークと相対します! |
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| サファリは、もちろん車に乗って野生動物たちの群の中にとびこむ、という非日常を体験する場所である。
そこでは見る側と見られる側の反転という、壺と向き合う人がいれかわるだまし絵のようなめくるめく転換の世界が広がっているのだ! さて、そんなサファリにレンタカーで突入してサイにぶつけてみたりしてもいいのだが、やはりサファリの醍醐味といえば「エサやり」ではないだろうか。眼前で血のしたたる生肉にむしゃぶりつく野獣たち、、そして興奮のあまりのばした手を噛みちぎられるメンバー、、バンドの解散…。 そう、バンド解散の危機と背中合わせに、別料金で「エサやりバス」を選択することとなった!! |
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| エサやりバスの待ち時間は、併設されているキッズパークでつぶすことに。ちょうど「群馬猿将軍」という、どこかできいたことのあるイベントがやっていたので座ってみる。 群馬猿将軍では前列のお客さん(60代後半男性)が 「THE 忍者」とバックプリントされたTシャツを着ていた。 忍者であることを包み隠さず、むしろアピールするかのように振舞えるあの男性のように僕はなりたいと思った。 ホワイトタイガーの赤ちゃんとの写真撮影コーナーもあった。 抱っこして一緒に写真ができるというところであるが、 ギャーギャーと物凄く嫌がっていた。 見た目あんなにかわいいのに、泣き声がガラガラ。 爬虫類の鳴き声のようでした。 猫みたいに鳴けばかわいいのに・・・。 ![]()
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| ところで、エサバスにはライオン型とトラ型、どちらに乗るか全員の協議によって「ホワイトタイガー」のバスが選ばれた。が、この時点で全員の意思には大きな齟齬が生じていた。ライオン型バスはライオンに、トラ型バスはトラに、そしてホワイトタイガーはホワイトタイガーに、エサを与えると思っていたのだ!そんな訳ない! あまり頭のよくないメンバーに不安を覚えつつ、金網につつまれたバスに興奮をかくしきれない状態で乗り込んだ。 その座席の足下に置いてあったのは、草、だった。 |
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| 草か……。 俺は誰に伝えるわけでもなく、独りごちた。 なぜ、ライオンを模したバスに乗って、草を食べさせなければならないのだろう。反転がさらに反転するこの奇妙さ。 メンバー達は明らかに動揺している。 生肉を食わせるためにわざわざこんなド田舎群馬に来ているのに、草。 CDの音飛びを直さずに走ってきたのに、草。 車と草の漢字はやや似ている。 まぁ、サファリパーク側にもいろいろと事情があるに違いない。そこは声高に訴えずに、バスガイドの話を待とうではないか。 俺はメンバーに落ち着くよう身振りで示した。こういう場になると、否応なくQ熱潤滑油としての自分の役割を再認識せざるを得ない。 ガイドがマイクを使って話し始めた。 おっさんだ! 運転手とガイドが兼任だった。しかもこのおやじ、上級方言の使い手で何を言っているのか全くわからない。東京から三時間走っただけでこのありさまか。まだまだ日本も捨てたものじゃないな。 そんな俺たちのとまどいなどつゆ知らず、ガイドはガンガン説明し、ガンガンバスを走らせる。もちろん悪路だが、バスは気にせず走っていた。 バスが停まると、まわりには動物。どうやらここは草食動物ゾーンだ。 |
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| アフリカ水牛にたかってる無数のハエだけはまさにサファリでした。 日本中のハエはサファリパークに行くべきです。 適材適所。 |
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| 「までぉ〜あけちょぅ、くすぁぁげられぇ」 おやじはマイクで何かを言っているが、聞き取れない。 「までぉ〜あけちょぅ、くすぁぁげられぇ!!」 どうやら俺たちを煽っているようだが、それ以外は何も伝わってこにゃぁ。 ?! もしかすると?! 不意に電球のようなものが頭の右上に現れ、俺は足下にある小窓を開けた。 そこから、さきほどの草を出す。 きた!(ここで今流行りの顔文字とカタカナを使わないあたりに、俺の上品さがあることをアピールしておこう) ラマのような、鹿のような、とにかく力は弱そうだけど足だけ速そうなヤツが近づく。 草を食べにバスへ寄ってきたのだ。 ヤツは見た目からは想像できない強い力で、俺から草をもぎ取る。 このままでは、束全部を一瞬で行かれてしまう! 俺はとっさに草の束をほぐし、一本一本与えた。ヤツ、いや、ヤツらはそれを美味しそうに食べるではないか。 う〜ん、楽しい。 今日から肉食獣派から草食動物派に鞍替えだ。 隣を見ると、シノダはすでに草束全部をヤツらに持っていかれていた。 ははは、機転の利かない男だ。そして浪費家だ。 結局、俺は草を半分ほど残して、このゾーンを終了した。 数秒後、おやじが俺の勝ちを宣言する。 「余った草はこの先のうさぎふれ合いゾーンであげられますから」 |
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| オレはあせっていた。 Q熱最年長者としての器の大きさをアピールすべく、前半で草を大盤振る舞いして使い果たしてしまったのだ。 小休止で、サファリのまんなかの「ふれあいゾーン」で一旦降車させられたのだが、草を持たないオレはまだ一匹もふれあえずにいる。 シミーはシカの親戚のようなやつに指を食われている。橋口ははしゃぎすぎたのか、早速どこかに行ってしまった。あれほど興味ないふりを続けていたWDでさえ、フワフワのウサギに草をあげようと目を血走らせている。 そこでオレは思った。 そうだ、オレは普段、こんなケダモノみたいなメンバーを手なづけているんじゃないか。これは食物連鎖のようなものじゃないか、と。 オレ>メンバー>草食動物 より強いものの余裕。そんな美しい公式(ヒエラルヒー)がサファリの青空に浮かび、その空のように晴れ晴れとした心でオレは小動物たちとメンバーを眺めるのだった。 そして、集合時間にバスに戻ると、足元には新たに準備された鉄製のハサミとケース、そして待ちに待った肉が!! |
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| えっ?ほんと?まじで? 肉あるんじゃん!
俺、ホワイトタイガーに肉やれるよ! いやね、さっきの草食動物も悪くなかったよ。 実際、ダチョウの食いつきっぷりなんか、 ありゃ肉食獣と一緒だね。 口半開きの愛嬌ある顔で、しばらく草を見つめてるんだ。 「ああ、ダチョウかわいいな。」ってな感じで、 俺も口半開きで見とれてると、 あの長い首がとんでもないスピードで、 (恐らくあれはバトミントンのスマッシュの初速に匹敵する) 迫ってきて、そりゃたまげたよ。 ついつい条件反射の左カウンターを繰り出してしまったんだけど、 それよりもほんの一瞬あいつの方が速かったのさ。 俺の左手は空を切り、 右手に持っていた草をもぎ取られ。 ・・・負けたよ。完敗だ。 そんな草食動物との一戦の後だったから、 さぞかし肉食獣は・・・。 迫りくる恐怖、そしてそんな恐怖を楽しんでいる自分。 さぁ来い!ホワイトタイガー!(つづく) |
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| 週刊Q熱 「ぶらりサファリ旅 -No.3-」 2005.12.02 | |
| 可愛らしい小動物や、大人しい草食動物(ヘンテコなのもいましたが……)とのふれあいを楽しんだQ熱スチャラカ軍団。全員が笑顔で和気あいあいとしています。 でも、ほんわかムードはここで終了。 続いてはサファリパークのメインエベントと言っても過言ではない、肉食動物との対面なのです! |
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| けたたましい警告音とともに、車は自動制御された二重の金網ゲートを通ってついに肉食獣ゾーンへと突入した。横にそびえる監視塔が、ここはもはや人界の法が働かない弱肉強食・一触即発の世界だということを教えてくれる。 まずは森の暴れん坊・ヒグマコーナーだ。こいつらが数日後に、飼育員の尊い命をいとも簡単に奪う凶暴な連中だと、その時は知る由もない(※別のサファリの事件です!)。アットホームな雰囲気だ。 次は、快進撃むなしく日本シリーズに泣いた、そう、トラコーナーだ。岩の上に鎮座し、人を見下すそのしぐさに、ドラゴンズファンのオレとWDは背筋が冷える思いだった。ここでエンストでもして、あの怪しい日本語の運転手兼ガイドに「じゃあちょっと押してください」なんて言われて外へ出た日には、まずまっさきにオレかWDから喰われるだろう。いいじゃん、リーグ優勝したんだから。許してー。 トラコーナーを抜けると、いよいよ向こうに現れたのは、百獣の王!サファリの主! ライオンだっ!!うわーっ!! |
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| うわーっ! 群馬サバンナを抜けるサファリロードの左手、大きな木を囲むようにライオンの群れが! 寝てる。木陰で。 目を前方にやると朝礼台を巨大化させたようなものが。 そしてその上には、また別のライオンの群れが! 寝てる。日向で。 ガイドはこの事態に慌てるそぶりも見せない。 さては、手なずけられ、牙を失ったこのライオンどもは、ガイドの号令に合わせへつらい、差し出す肉塊をナメナメしにくるに違いない。 誰も口には出さないが車中にはそんな甘い思惑が充満していた。 そこにガイドの「は〜いっ、窓を開けて」の声。 でも、ふたつのライオンの群れは動く素振りも見せない。 と、バスの反対側、ザワツキが急に高鳴る。 背後をとるとは、なかなかやるなライオンどもめ。 しかし、このバスの座席は進行方向に対して右側を向いた座席と左側を向いた座席が背中合わせになる構造。 先に自分たちの待つ側へ来ないからといって座席越しに覗き込むような痴態を晒しては男が廃るというもの。 余裕を持ち、ただ待つのみ。これは闘いなのだと言い聞かせる。 ただし、さすがに耳の開閉までは気の及ぶところではない。 反対側の情報が事細かに漏れ伝わってくる。 どうやら、敵(ライオン)は一匹。 次々と肉塊を平らげているようだ。 ザワツキのパンが振られる。やつがこっちへ来る。 ライオンが現れた。 差し出す。 食べる。 うわーっ! かわいい! 猫好きだもの! 牙抜けたぐらいが丁度よいの! 一匹のライオンはバスの乗客(およそ30名)が差し出すすべての肉塊を平らげ、去って行った。 あいつこそ百獣の王、いや King Of Kings だよ。 ねぇ?Q熱のみんな? |
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![]() ![]() ↑このあとWDの腕が携帯もろとも食べられたのは言うまでもない。 |
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| な・ん・だ・こ・れ・は 俺は怒りと悲しみがごちゃまぜになりアンニュイとデカダンの狭間で揺れ動く乙女のような表情で生肉を与えていた。 2〜30名がひしめくバスに対して、相手は一匹。 近からず遠からずの距離に何十匹もの群れがいるのに。 一体、このサファリパークはどうなっているんだ。 たった一匹のために、俺たちは犯罪者護送バスのように鉄網が張り巡らされたバスに乗ったのか。 たった一匹のために2〜30名が生肉を差し出す。 これがサファリパークか! 今の俺なら、サソリ固めをかける長州の顔面を蹴ることができるだろう。 もっと、こう、なんちゅうか、その、 こっち来いよ! 2〜30名が差し出す生肉を100匹くらいのライオンが徒党を組んで食べに来て、ワーとかキャーとか言うのがサファリパークだろ? 俺はこの旅で二つめの決意をした。 「いつの日か、本物のサファリパークに行く!例えそれがカリフォルニアでも」 |
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| ホワイトタイガーちゃうやんか! えぇ? さっきみんなでホワイトタイガーに餌やりたい言うてたのと違うか? そんなライオンごときにワーキャー・・・。 あ、俺のあげた馬肉食べた。 ほれっ、欲しいか。 あ、また食べたよ。 すごいね、ライオンって意外と、でかい。 あれに噛み付かれたらもう終わりだなぁ。 はっ、あかんわ! 仕込みのライオンに夢中になってしもた。 わしは白虎との死闘を覚悟してきたんじゃけんの。 こんなライオンごときに、 あ、しっぽもラブリー・・・。 ひっぱりたい・・・。(つづく) |
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![]() もうすこしやる気をだしてほしかった。 |
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| 週刊Q熱 「ぶらりサファリ旅 -No.4-」 2005.12.13 | |
| 休日のため混んでいたサファリパークでしたが、無事、草食動物には草を、肉食獣には生肉をあげることができました。
さぁ、次のイベントは幹事橋口プロデュース『だるまの目入れ』です。 あれ?お昼ご飯がまだですが……。 |
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| お昼ご飯がまだ… 私はサファリパークでご飯を食べませんかサインは発していたのだ。 再三再四、ダチョウの肉のことはアピールした。 そのとき、みんな「いらない」と言ったのが、「夜たくさん出るだろうから、夜まで待ちます」ではなく、「今はまだいいや。でも食べるよ」と気付いたのはだるま屋へ向かう車中のこと、このあたりの飯処は未調べである。 とっさの予定変更にまごまごする不甲斐なさに辟易しながらも、入った店は街道沿いの 「海鮮!三崎港」 内陸へ、山へと向かったはずの私たち。なぜに魚。 これは広大なサファリに大きく傾きかけた未熟な私たちの心を天が察し、バランスを取るため広大な三崎港の海の魅力を教えてくれたと理解する。 理解したい。 理解させてくれ。 |
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| 空腹を満たしてだるま工場についた我々は、その一角にある「ダルマの絵付けコーナー」を目指した。料金を払うと、手頃なサイズで好きな色の、目はおろか顔すらはいっていないプレーンダルマを選んで自由に顔が書けるというのだ!「お気軽にお顔をお入れ下さい!」「あなたはどんな願い事をしますか?」そんなキャッチフレーズに、俺たちの心は俄然燃え上がった。これは誰が一番斬新で個性的で、そして芸術的なダルマを生み出すかという勝負に他ならないからだ!! 俺たちはそれぞれ好きな色のカラフルなダルマを手に、にこやかなおばちゃんにダルマの工房へと導かれていった。 橋口はおそらく猫の顔をかくだろう。シミーは奇をてらって、劇画タッチでくるかもしれない。そして、WD…奴なら全体を黒くぬりつぶして、けむくじゃらダルマと言い張るかもしれない。やつならやりかねん。オレは…。 その時だった。 |
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![]() 都合により工場内の写真はありません。それどころじゃない。 |
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| 工房の奥から現れたのはこの道30年というけわしい風貌をしたダルマ職人だった。職人はいらだっていた。あきらかに、神聖な仕事場にあらわれた汚らしい闖入者たちに不審の目を向けていた。そして、浮き足立つ我々に、ごく低い声でぼそりといいはなった。 「ふざけた気持ちでやるなら帰ってもらってけっこうですから…。」 ええーーーっ!入り口であんなにフレンドリーに、お気軽にって書いてあったのに…、のに…、…。 カラフルなダルマを手にしたまま、呆然と立ちつくす俺たち。 その後も職人は、しかたなさそうに、「じゃあぼくのやるのを見て、書いてください」といって、そのまま黙々とダルマを書き始めた。さすがの筆裁きである。次々と美しいダルマが作り上げられていく。ダルマは左右対称の鶴と亀をヒゲと眉毛に見立てる縁起もので…、っておい! 乾燥機の音だけが静かに響く工房で、我々は黙って見よう見まねで必死にダルマを書くのだった。いつ筆が、そして鉄拳が飛んでくるやもしれぬ緊張感につつまれながら…。お金はらったのに…、客なのに…、のに…。 ここでオレはふと、あの「金を払って、動物に見られる立場になる」という半日前のひとときを思い出すのだった。そうか。群馬は、そうか。 さすがに言い過ぎたと思ったのか、全員書き終えるころには職人の態度も軟化。うまいですね、と慣れないおせじをいい、各自の名前を入れるサービスを思いつきでやって、一人のけが人を出すこともなく無事に終わった。俺たちの手元には、とても商品にはなりえない下手くそなダルマだけが残ったのだった。 |
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| ダルマウス(http://www.darumouse.com/) で有名な群馬ですが、達磨寺に行きまして、 数々の達磨達(ダルマたちって山本山みたい)を見てきました。 全国各地、津々浦々のダルマ?が展示・奉納・廃棄されており、 明らかになまはげだったり、石ころだったり、機動刑事ジバンだったり、 やっぱりさっき書いたダルマって何描いても良かったんじゃ・・・。 |
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| 「ちょちょっとやっちゃいましょうよ」 俺はこの言葉を聞いたときの衝撃を、旅行から数ヶ月経って今も、いまだに忘れていない。 だるまの絵付けが行える店に着いたとき(以下だるま絵付け屋)、時刻は既にお昼の二時を回っていた。サファリパークで昼食を取らなかった我々の空腹はピークに達していた。サファリパークのライオン達よりも、もちろん空腹。 だるま絵付け屋(以下絵付け屋)の外観を見ると、ご飯も食べられそうな雰囲気を醸し出していたので、とりあえず、目入れ屋の中に入った。 中は薄暗く、見渡す限りのだるま。入って左奥に、食事ができるスペースを発見。しかし、電気がついていない。それどころか、店員も見当たらない。これが噂に聞くむじんくんかと思ったが、しばらくしたらおばさんが出てきて電気を付けてくれた。エコロジーなお店だ。 おばさんと幹事橋口のやり取りを聞いていると、どうやら予約を入れていた様子。だるまの目を入れる前に、予約を入れていたのだな(笑)。 そんなことを全く知らされていなかった俺は「これが情報操作か」と軽く衝撃を受けたのだが、空腹が先にきて、文句は言わなかった。 うどんでも食べるかと思っていたら、「今日は食堂お休みなんですよ」との答えを返すおばさん。 土曜だぞ?土曜にやってないって、誰を対象にした食堂なんだここは。社食か。 |
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![]() だるま寺 |
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| まぁ、群馬クオリティにいまさら文句を言っても仕方がないので、外で食べようという雰囲気になるQ熱御一行。 しかし、ここで幹事から出た言葉が、冒頭で掲げた言葉なのだ。 「ちょちょっとやっちゃいましょうよ」 サファリパークでは飯を食わず、どこか外で食おう、と決めたのは全員の意見であり、決して幹事の責任ではない。 だが、この空腹の中、絵付けを先に行うなど、通常の感覚からはかけ離れている。幹事恐るべし! ほどなく全員から発せられたブーイング(本当にブーイングだった)により、我に返った幹事は、ごり押しをやめ、ご飯を食べてからもう一度来ることをおばさんに説明していた。 俺は今振り返って思う。 もしもここで幹事に従って絵付けを行っていたら、シノダの書いている、だるま絵付けおやじの辛辣な態度に、メンバーの誰かは確実に切れていただろう。空腹で、お金を払って、群馬で、二十代後半以上になって、見知らぬおやじから説教を受けるなど、あってはいけないことだ。 海鮮どんぶりによってお腹が満たされていたからこそ、絵付けおやじを大人な態度でやり過ごせたに違いない。 こう書いたものの、だるまの絵付け自体はなかなかおもしろかった。はっきり言って筆の質が悪すぎて、思ったようには描けなかったが、自分で絵付けた白いダルマはちゃんと部屋に飾ってある。 絵付けおやじのことも、今となっては良い思い出……にはなってないな。今年最も腹が立った出来事のトップスリーにランクインすることは確実。ちくしょう! |
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| その後はダルマ寺を観覧後、一路伊香保温泉へ。 伊香保は初めてでしたが大満足。 旅館は石段の中腹に面し、窓から覗けば目の前に石段、 抜群のロケーションです。 我ながらセレクト良し、コストパフォーマンス高しで自分を褒めてあげたい。 夕食後、皆で石段街を散策すると射的場を発見。しかも、ちょっと本格的です。弓道用の弓とアーチェリーの弓があります。そして私、実は弓道初段です。中学以来ですが、やらないわけにはいきません。ワーキャーワーキャー言いながら弓を引いているその他大勢なんか気に留めず、弓は引ききり、口元に矢を当て、狙いを定めます。 楽しい時間は、大人げない3度の挑戦(30本)をも呼び込み、弓道熱を瞬間的に沸騰させたのでした。 |
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| そうやって、橋口が弓を引いている横で、俺は生まれて初めて射的をやった。シノダやシミーが全く的を落とさないでいるのを横目に(おそらくルールを理解していなかったのだろう)、なんと俺は順調に特典を重ね、規定の得点を超えた! ここまで辛酸をなめさせられていた群馬で、俺は一矢を報いたのだ。射的の才能が開眼。大学四年の夏に、射撃でオリンピックを目指そう、と思い立って数時間で忘れてしまったことを、昨日のことのように思い出した夜だった。 |
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![]() 幹事よ、よくがんばった。 |
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かくして我々は、人生ゲームその他のゲームに興じて夜はふけてゆくのだった…。翌日は、目指す鍾乳洞がやたらに遠いことから計画変更、群馬を迷走したあげく東京への帰途についた。こういう帰り道にケンカはつきものだが、メンバー脱退もなくライブをしているところを見ると、今年の旅行も成功、といっていいのではないだろうか。 そして来年こそ 「音飛びしないカーステの車を!!」 と全員が堅く誓い合うのであった。 -完- |
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